ドローン農業が初心者副業にオススメな理由|空撮・点検・測量と比較

初めてこのブログに来られた方は、以下の注意書きを先に読む事をオススメします。

詳細「注意書き(全読者向け)」

また本ページは以下の「まとめ記事」の一部について詳しく解説した「詳細記事」となっています。

詳細「【初心者向け】ドローン農業をやるメリット4選」←読んでいない方は先に読んでおく事をオススメします

【初めに】ドローン副業は操縦以外の「付随スキル」も重要!

どんなドローン事業でも操縦スキルだけではやっていけません。

ドローン操縦士として生計を立てていくには操縦以外の「付随スキル」も身に付ける必要があります。

(付随スキルには「押さえておくべき知識」も含む事とします)

基本的にこの付随スキルは操縦スキルより難易度が高いケースが多く、習得に時間が掛かるモノも珍しくありません。

ドローン事業を選択する際はこの付随スキルについても知っておく必要があります。

特に副業として始める場合は本業との兼ね合いから、なるべく(付随スキルの)難易度が低くて学習量が少ないモノがいいでしょう。

ドローン農業なら付随スキルが少なく済む

私がドローン農業を初心者にオススメしたいのはこの付随スキルが比較的少なく済むからです。

また付随スキルの習得難易度も他の分野と比べて易しめになっています。

ドローン農業の主な内容は「農薬・肥料の散布」や「種まき」などです。

これらは基礎的な操縦スキルがあれば業務として十分成立します。

もちろんドローン・農薬・肥料などに関する基本知識も必要ですが、これらの習得難易度は低めであり量も多くありません。

そのため仕事を始めるまでの学習の時間や手間も大幅に短縮できます。

初心者が何かを始める時はハードルの低さも重要です。

そう考えるとドローン農業はドローン事業の中でも特に初心者向けと言えるでしょう。

空撮・点検・測量の付随スキルは難易度が高め

空撮・点検・測量は操縦スキル以外の付随スキルが重要になります。

覚えるべき事も多く習得難易度も高めです。

もちろん初心者でも頑張れば習得できますが、ハードルが高めなのでとても初心者向きとは言えないでしょう。

ドローン事業を1つずつ検討

本編ではドローン事業を付随スキルの面から1つずつ見ていく事にします。

空撮→点検・測量→農業の順に見ていきましょう。

なお点検と測量は性質が似通っているため一括りとします。

①【ドローン空撮】多くの付随スキルが必要

ドローン空撮はドローン副業の中でも特に人気の高い分野となっています。

しかしドローンを操縦して動画や画像を撮るだけでは務まらず、多くの付随スキルが必要です。

いくらドローンの操縦が上手くてもクライアント(依頼主)が満足する動画や画像が撮影できなければ話になりません。

そのため初心者には非常にハードルが高いと見ています。

ドローン空撮に欠かせない「高度な撮影スキル」

同じカメラを使っていても素人とプロのカメラマンとでは撮った写真に雲泥の差が出ます。

これと同じで空撮ではドローンの操縦スキル以上に「撮影スキル」が重要になって来ます。

特に観光PRなどの宣伝で使われる画像は見栄えが命です。

納得のいく画像を撮影できるまで何度も何度も撮り直しする必要があるでしょう。

そう考えると肉体的・精神的負担も相当なモノになると予想されます。

動画に関しては画像以上に撮影スキルや労力が掛かるかもしれません。

撮影した画像・動画の編集

当然ながら(動画や画像の)編集スキルも必要になって来ます。

これらのスキルは一朝一夕で身に付くモノではありません。

編集作業は外注する事もできますが、最終チェックは自分でやる必要があります。

そう考えると努力だけでなくセンスも必要になるかもしれません。

クライアントとのやり取り

しかも撮影した画像や動画はクライアントが満足できる形にまで仕上げる必要があります。

そしてその過程では彼らとの「度重なるやり取り」や「納品後の修正対応」が発生しがちです。

(このようなコミュニケーション力もまた付随スキルの1つと言えます)

こういったやり取りは肉体的・心理的・時間的な負担が非常に大きいと言わざるを得ません。

初心者が副業として手軽に手を出せる代物ではないと感じます。

元々高度なスキルを有したプロ向け

このようにドローン空撮は撮影や動画編集のスキルが全くない状態から始めるには厳しい分野です。

もちろん努力をすれば初心者でも仕事を取って稼いでいく事は可能かもしれません。

しかし副業として始める場合は時間的・体力的リソースといった要素も考慮する必要があります。

そう考えると副業初心者にはあまりにハードルが高いと言わざるを得ないでしょう。

そのためドローン空撮は最初から撮影や動画編集のスキルを有しているプロが、ドローンを使って自身の業務の幅を広げるというパターンが多いと思われます。

②【ドローン点検&測量】専門スキルがなければ話にならない

点検や測量はドローンが操縦できるだけでは全く意味がありません。

なぜなら点検や測量そのもののスキルが無ければ話にならないからです。

「異常がないかの確認」とは?

例えばあなたがドローンを使って建物や橋の点検業務をすると仮定します。

「異常がないかを確認して下さい」と言われても、素人では何をしたらいいのか分かりませんよね?

まず「どこを見ればいいのか?」

そして「どういう状態なら異常がないと言えるのか?」

少なくともこの2点が分からなければ何もできません。

つまり「点検のプロ」としてのスキルがなければ何もできないというワケです。

測量のケース

測量にしても全く同じ事が言えます。

まず「どこからどこまで測量すればいいのか?」

そして「その測量結果を見てどのような判断を下せばいいのか?」

そんなのドローンを操縦できるだけの初心者に務まるワケがありません。

☆プロとの連携

「点検や測量のプロと一緒に作業すれば何も問題はない」

このように反論したい方もいるでしょう。

確かに点検や測量のスキルを持つプロと連携すれば、ドローンの操縦しかできなくても一見問題が無いように見えます。

しかしそうなると今度は「コミュニケーションコスト」が問題になって来ます。

(コミュニケーションコスト=コミュニケーションに掛かる時間や労力)

参照「コミュニケーションコストとは?」

下手な連携は面倒な上にコスト倍増

例えば建物の点検を2人(ドローン操縦者&点検のプロ)で連携して行うと仮定します。

まず操縦者はどこにドローンを飛ばしてどこの映像を写せばいいのか分かりません。

そのため操縦者は逐一プロに指示を仰ぎ、プロは逐一指示を出して確認しなければならなくなります。

これでは双方にとってあまりに面倒な上に人件費も2人分生じてしまいます。

点検スキルを持った操縦者であれば面倒なやり取りも起こりませんし人件費も1人分で済みます。

これは測量でも同じ事が言えるでしょう。

要は余計な作業分担により非効率化してしまうため、時間・労力・コストが増えてしまうワケです。

取って替わられやすい

点検を実施する会社は間違いなく「点検スキルのある操縦者」と契約したいハズです。

スキル有りの操縦者が現れた途端、スキル無しの操縦者は間違いなくお払い箱となるでしょう。

操縦者からしても「スキル不足をプロとの連携で補う」やり方にはリスクがあるのです。

そう考えるとやはり操縦者自身も点検や測量のスキルを身に付けておくべきでしょう。

良くない連携

もちろんプロとの連携が必ずしも悪いワケではありません。

一個人のスキルには限界があるため、チームワークは仕事においてむしろ非常に重要です。

しかしチームワークや連携は(それをする事で)より大きな効果を生み出せなければ意味がありません。

ドローン点検&測量における役割分担は逆に非効率になる「良くない連携」と言えるでしょう。

付随スキルのレベルが高い

ここまでで述べたようにドローン点検や測量では操縦者が自らの目で点検又は測量ができるようになる必要があります。

とは言え点検や測量のスキルは身に付けるまでにかなりの時間と学習を要します。

更に点検作業は建物や構造物の安全確認でもあるので人命に直結します。

心理的プレッシャーも副業としてはかなり重めと言えるでしょう。

連携する前提での営業

もちろんプロと連携する前提で(依頼獲得の)営業してもいいですが恐らく望みは薄いでしょう。

「それならウチの社員にドローンを操縦させるよ」と言われる可能性が高いです。

(点検&測量スキルよりドローン操縦の方が難易度は低い)

「元からスキルのあるプロ」以外にはハードルが高い

ドローン点検&測量は「元から専門スキルを有するプロ」がドローンの操縦スキルを得て実施するのがベストだと私は考えています。

要はその道のプロが自らの業務を拡大・効率化するためにドローンを使うというワケです。

そのためノースキルの初心者が副業として手を出すには相性が悪いでしょう。

③【ドローン農業】付随スキルもコミュニケーションコストも少なめ

導入文で既に述べた通り、ドローン農業なら操縦以外のスキルがほとんど要りません。

散布する農薬・肥料は農家が決める

まず農薬や肥料についての知識は基礎的なレベルでも事足ります。

なぜなら「どの農薬・肥料を散布するのか」の決定権は依頼主である農家にあるからです。

種まきにしてもどの種をまくかは農家が決めます。

要は用意されたモノをドローンで散布すれば(まけば)いいだけなので、それらに対する詳しい知識は特に必要ないというワケです。

コミュニケーションコストもほぼゼロ

また(農家から操縦者に出す)指示にしても「この農薬(又は肥料)をこの田んぼにまいて下さい」などで済みます。

点検や測量のように何度もやり取りしてプロのチェックを受ける類のモノではありません。

そのためコミュニケーションコストはほぼゼロと言えます。

ドローン事業同士の比較は以上となります。

まとめ

ここまで紹介して来たように、ドローン副業を「初心者に向いているか?」という観点で比較すると以下のようになります。

①ドローン空撮:高度な撮影・編集スキルなどがないと難しい(初心者にはハードルが高い)

②ドローン点検&測量:専門スキルがないと何もできない(元々そういったスキルを有する人向け)

③ドローン農業:付随スキルも必要な知識も少なめ(初心者向け)

ドローン農業は空撮・点検・測量と比べて「ドローン操縦のスキルだけで完結しやすい分野」と言えます。

もちろん押さえておくべき法律やルールなどは存在しますが、ドローンスクールに通えばいずれも短期間の学習で身に付けられるでしょう。

また農業用ドローンは技術の進歩により自動化が進んでいるため、操縦負荷が年々下がって来ています。

そのため操縦スキルの習得難易度自体もかなり抑えられるハズです。

無理をしない副業が無難

もちろん難易度を度外視してやりがい重視で選ぶのも個人の自由です。

頑張って付随スキルを身に付けてドローン空撮やドローン点検に参入するのもいいでしょう。

本当にやりたい事があるのならそれをやるのがベストです。

とは言え初心者の副業では「無理をしない」事も大切になります。

副業は継続できるかどうかが大切なので「やりがい」と「やりやすさ」を天秤にかけた上で判断するといいでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です