ドローン農業で「農作業代行」に専念すべき理由4選|初心者向け副業

初めてこのブログに来られた方は、以下の注意書きを先に読む事をオススメします。

詳細「注意書き(全読者向け)」

また本ページは以下の「まとめ記事」の一部について詳しく解説した「詳細記事」となっています。

詳細「【初心者向け】ドローン農業で失敗しないためのコツ5選」←読んでいない方は先に読んでおく事をオススメします

【初めに】初心者にオススメできるのは「農作業代行」のみ

ドローン農業は他の分野(空撮・点検・測量など)と比べて難易度が低めです。

そのため初心者には特におすすめのドローン副業と言えます。

ただしここで一つ注意しておくべき事があります。

それはドローン農業をするなら必ず「農作業代行一本に絞る」。

つまり農地を所有(又は賃借)する方法(新規就農)はオススメできないというワケです。

近年は新規就農も人気

農業用ドローンの操縦を覚えた人の中には以下のように考える人もいるかもしれません。

「せっかく農業をやるなら農地を借りて本格的にやりたい」

「ドローンで農作業を効率化できるなら(農地を借りて)収穫した農作物を販売した方が稼げる」

確かに農業用ドローンを使ってお金を稼ぐなら新規就農をするのも一つの選択肢かもしれません。

近年は「半農半X」みたいに副業として農業を始める人も出て来ています。

参照「半農半X」

また定年退職後に新規就農する中高年も珍しくありません。

参照「定年退職後の新規就農」

ドローンを使った新規就農はオススメできない!

しかし「ドローン操縦士」になるのであれば新規就農はデメリットが多く全くオススメできません。

ドローンを使って農業に携わる以上は「農作業代行一本」に絞るのがベストです。

特に初心者が副業でやるならドローンを用いた「半農半X」はやめるべきでしょう。

☆この記事の対象読者

この記事はこれからドローン操縦士になろうとする「農家以外の人々」を対象としています。

そのため既に農地を所有(又は賃借)している農家の方々には当てはまりません。

ちなみに私は「農家がドローン操縦士になる」事には反対の立場です。

(近々別の記事を公開してその辺りについて言及する予定です)

☆注意点

この記事はあくまで「ドローンを用いて農業に携わりたい副業初心者」に対して「ドローン農作業代行に専念すべき」理由を解説する内容となっています。

決して農地賃借や新規就農そのものを否定する内容ではありませんのでご了承下さい。

それでは「農作業に専念すべき理由」の1つ目を見ていきましょう。

【理由①】必要なスキルや知識が少なくて済むから

まとめ記事の【コツ①】でも言及しましたが、初心者の副業では「選択と集中」がカギになります。

参照(内部)「【初心者向け】ドローン農業で失敗しないためのコツ5選」

要は難易度が低く学習量が少なめの仕事を選び、それ一本に集中する事が大切と言うワケです。

ドローン農業は確かにその要件に合致しますが、それはあくまで「農作業代行」をする場合に限ります。

農作業代行のメリット

「ドローン農作業代行」は必要なスキルや知識が限られているため学習量は少なく済みます。

また覚えるべき事も(基礎的なドローン操縦スキルなど)難易度が高くないモノが多いです。

ちなみに農作業代行では農薬や肥料の散布(及び種まき)が主な仕事になりますが、これら(農薬・肥料・種苗など)に関する専門知識はあまり必要ありません。

なぜなら何を散布するかは農家が決めるモノであり、操縦士は指定された農薬や肥料を指示通りに散布すればいいからです。

このように農作業代行は業務内容が限定的である分、習得すべき技術が少なく済みます。

肉体的負担も小さい

また収穫や土作りといった労働負荷の高い作業もありません。

(オプションでこれらの農作業の代行もやっている場合は別ですが)

現場での肉体的負担の小ささも初心者にオススメできる理由の一つと言えるでしょう。

新規就農はハードルが高い

一方新規就農をする場合は以下のような知識及びスキルが欠かせません。

①農薬や肥料の効果(何をまくかは自分で決める)

②農作物の育成や土作りに関するノウハウ

③害虫や害獣への対策

④農機具の仕組みや操作方法

⑤農業に関する法令全般(農地の賃貸借に関するモノも含む)

少なくとも上記の①~⑤は全て抑えておく必要があります。

特に①②③は作物ごと・季節ごと・地域ごとにやり方が異なるため習得難易度はかなり高いと予想されます。

(ハッキリ言って難易度なら空撮・点検・測量以上かもしれません)

初心者が副業として始めるにはあまりにハードルが高過ぎます。

当然ながら「ドローン農作業代行」なら①~⑤の知識は全て不要です。

(基本知識だけは押さえておいた方がいいと思われますが)

同時並行は絶対に×

もちろんドローン農作業代行と新規就農の同時並行(掛け持ち)も厳禁です。

学習すべき内容が更に膨れ上がり難易度も跳ね上がります。

これでは農作業代行特有の「学習量の少なさ」「難易度の低さ」と言ったメリットを享受できなくなります。

ドローン農作業代行のメリットが受けられるのは「それ一本に専念した時のみ」です。

この章の結論

同じ「ドローンを用いた農業」でも農作業代行と新規就農では難易度も学習すべき量も全く違って来ます。

ドローン農業のメリットは「農作業代行に専念した」場合にのみ受けられる限定的なモノです。

繰り返しになりますが「選択と集中」を心掛けるようにしましょう。

【理由①】については以上となります。

【理由②】リスクが小さいから(主に支出面)

「事業」をやる上での重要項目の一つに「リスクヘッジ(リスクを避ける事)」があります。

特に初心者がいきなりリスクの高い事業に参入するのはオススメできません。

ちなみに代表的な事業リスクに「支出面のリスク」があります。

これを避けるには初期費用を低く抑える事が重要です。

ドローン農作業代行に専念するなら支出面のリスクは低めに抑えられます。

農作業代行なら支出は限定的

ドローン農作業代行の初期費用は基本的に以下の2つに限られます。

①ドローンスクールの費用(操縦スキルや基本知識を学ぶ)

②ドローン本体の購入費用

決して安価ではありませんが新規事業の初期費用としては高くない部類だと思います。

しかも①②とも補助金が出ますので実際の支出額は更に抑えられます。

参照「ドローンの補助金・助成金一覧」

なおドローン農業では「ドローン関連」だけでなく「農業関連」でも補助金が支給されます。

参照「農業で使える補助金一覧」

新規就農は初期費用が掛かる

一方の新規就農には以下のようにかなりの初期費用が掛かります。

①農地の賃借料

②耕運機・収穫機などの農機具の購入費用

③設備に関する費用(保管設備の整備費用など)

④農地にまく農薬・肥料・種苗などの購入費用

もちろん(農業関連の)補助金は出ますがそれでも実際の負担額は相当なモノでしょう。

更に新規就農の場合はやるべき事も非常に多いです。

そのためアルバイト料などの人件費が掛かる可能性も出て来ます。

当然ながら農作業代行なら①~③の支出はゼロです。

④についても農家が用意してくれるので操縦士の金銭的負担はありません。

農地特有のリスク

ちなみに農地そのものにも以下のように多くのリスクが存在します。

①シカやイノシシなどによる獣害リスク(山林の近くは要注意)

②台風や豪雨といった自然災害リスク

③農地自体が農作物の育成に適していないリスク

もちろん農作業代行なら農地を賃借する必要がないためこれらのリスクはゼロです。

この章の結論

このように新規就農では支出面以外にも多くのリスクがつきまといます。

リスクヘッジの観点からもドローン農業をやるなら「農作業代行に専念」するのが吉です。

初心者の副業においてイキナリ多くのリスクを背負う事は推奨できません。

【理由②】については以上となります。

【理由③】収入が得やすいから

ドローン農作業代行は農家から依頼を受けて報酬を得るタイプの仕事になります。

こういった「請負」の仕事は難易度が比較的易しめなため初心者の副業に向いています。

あと操縦スキル(+一定の付随スキル)があれば依頼を受けられるため、比較的早い段階からでも収入を得やすいです。

その点でも副業初心者向けと言えるでしょう。

営業スキルは欠かせない

もちろん依頼を取るために操縦士自らが営業に行く必要はあります。

しかし農作業代行は社会的ニーズが高い仕事なので、正しい方法で営業を続ければ一定数の依頼は確保できるハズです。

また一度仕事を請け負った農家と信頼関係を構築できれば、継続的な依頼が期待できるので収入も安定するでしょう。

新規就農は難易度が格段に上がる

一方の新規就農では「農作物の販売」が収入源となります。

そのため以下のリスクが避けられません。

①天候不良や害虫(&害獣)被害などによる収穫量減少

②販路が確保できない事による販売量減少(農協だけでは買い叩かれるリスクも)

これは十分な収穫を得られない場合は赤字になってしまうリスクもあるという事です。

例え収穫が十分でも買い叩かれたり売れ残ったりすれば赤字になる可能性はあります。

また農作物をキチンと育てて販売するまでは収入も得られません。

農作業代行のような「請負」と比べると収入確保の難易度は遥かに高いと言えるでしょう。

この章の結論

農作業代行でも新規就農でも事業である以上は収入を得るのに努力が必要です。

しかし「請負」を基本とする農作業代行の方が格段に収入は得やすいでしょう。

収入の安全性・安定性・確実性・迅速性の面でも農作業代行の方に分があると言えます。

【理由③】については以上となります。

【理由④】農家側も依頼しやすいから

ドローン農作業代行は「農家側の心理的ハードル」が非常に低い事業でもあります。

なぜなら面倒な人間関係に縛られず気軽に頼めるからです。

(自分の農地で必要な作業をやってもらうだけなので)

この「農家側の心理的ハードルの低さ」はドローン操縦士側にとっては「仕事の取りやすさ」に直結します。

農地の賃貸は農家にとって大きな決断

逆に新規就農は「農地の賃借」が伴うため農家側の心理的ハードルは高めです。

農地を他人に貸し出すのは農家にとっては大きな決断になります。

「信用できない人間には貸したくない」「賃借人とのトラブルは避けたい」

農地の賃貸借は長期契約になりがちなため農家側のリスクも低くありません。

新規就農ではこの(農地賃貸借の)段階でつまずく事も実はよくあります。

この章の結論

「高齢化による体力低下で農作業が厳しい」「しかし農地を人に貸すのは抵抗がある」

そのような農家でも気軽に依頼できるのが農作業代行と言う仕事です。

そのため多くの需要が期待でき、比較的依頼も取りやすいと考えられます。

理由の紹介については以上となります。

まとめ

ここまで紹介して来たように、ドローン農業代行には以下の4つのメリットがあります。

①必要なスキルや知識が少なく済む

②支出面のリスクが小さい(農地関連のリスクとも無縁)

③収入が得やすいから(赤字リスクが小さい)

④農家が依頼しやすいため仕事が取りやすい

そして何度も解説して来ましたが、これらのメリットを享受できるのは「農作業代行に専念」した時のみです。

新規就農に手を出した瞬間これらのメリットは台無しになってしまいます。

要は「混ぜるな危険」

導入文でも言及しましたが私は新規就農自体を否定しているワケではありません。

「ドローン農作業代行」と「新規就農」を組み合わせてしまうと(農作業代行の)メリットが全て無くなってしまうと言いたいだけです。

「ドローン操縦士として農業に携わるなら農作業代行一本に絞る」

この鉄則を守るようにしましょう。

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